fidelitatem sound のオーディオと音楽ブログ
ジャズとオーディオのニッチな世界

設計の現場から

久しぶりに、時間が取れました。ご無沙汰してます。

引越しと仕事でなかなか時間が取れずにあっと言う間に師走です。

今回は、書きたいことが色々あるのですが、久しぶりにマークと松原さんのテクニカルミーティングに今週同席しましたのでその話から・・・。

先ず、席に着いたとたんに新設計の3種類のコイルのデータが机に置かれて、いっぺんに本題に入ってしまいました。昼食を兼ねてレストランでお会いしたのですが食事のオーダーも出来ない状況になってしまいました。そういった中で、色々おもしろかった話を・・・ 

<新しいコイル> ・・・これ新製品のコイルです。

ケーブル形状・太さと素材で何種類かまた試作する事になったのですが、やはりこの辺の勘所は焦点を合わせに会話がピタッと合うので通訳していてとてもおもしろい世界です。この二人本当に困るのは、お互いに通訳している話が終わる前に次の話がどんどん進んでしまいます。

<エッジ>

とりあえず試作の話が終わったところで今回はエッジの話になりました。Alpairシリーズのフロントエッジは実は0.1mmしかありません。松原さん曰く技術的に物凄く難しくて今の中国の技術力では絶対に作れないそうです。実はこのエッジ某のサプライヤーが供給しており。最初に『0.1mm』にしてくれと言うととても出来ないとサプライヤーは本当にいやな顔をしたそうです。また、この薄さだと接着技術が非常に難しくなり、一般的な方法では取り付けれないそうです。

この極薄のエッジに0.08mmコーンが接着された吹けば飛ぶコーンを正確に制動をかけるわけです。先ずコイルのリニアリティーの問題、ローリングの問題・・・・と色々な問題が出てきてMarkが設計したジョーダンのJX6RHDというAlpair6の原型になったモデルでは、どうしても薄く出来なかった様です。

こうした問題を一般的には堅いエッジ・ダンパーにオーバーダンピングのコイルを使って解決し作りやすくて安全なスピーカーが出来上がると言うわけです。

それを、薄くてヘロヘロなエッジと、極薄のコーンに、薄いダンパー、軽いコイルで作るとなるわけですから、言われる方もたまったものではないですね。こういった厳しい要求を長年某ブランドやマークを支えていたメンバーのノウハウと新しい努力の上に日本の技術力が加わり、本当に歪の低いユニットが完成され、またさらに良いものを開発しているたという事です。よく今まで聞こえなかった音が聞こえるとAlpairシリーズは言われますが、こう言うことだったんだなんておもいました。

<周波数特性の表記 >

 この会話のなかで、Alpair12の周波数特性を見ながら松原氏は『このサイズでは考えられない高域特性なんですよ』と私に向かってとつぜん話を始め、『普通はセンターキャップのxxx片角(忘れました)で決まるのでこのサイズであれば15,000hzが良いとこですね。しかしマークはこう言った人と違うところを要求し、結果として今までにない性能・音質を実現しているので、まだまだここに余地があるよと協力したくなるのです。』 さらに、『JIS規格では周波数特性の表記は平均音圧の-10dbまで表記して良い事になっているのですからなぜマークは24000kzと表示しないのですか?このサイズのフルレンジでこの数値は本当に凄い事なんですよ』と本当にほめていただきました。Web上に表記しているAlpair7 ,12の周特は、工場の無響室と平面バッフルでIMSのシステムで取った内容です。ですから全くうそや誇張がありません。どこかのサイトで『Alpair12の特性にはがっかりした』と書いていましたが、ここまでプロの見方とのギャップがあるのはちょっと問題かなと思います。本物の無響室特性を出す方が馬鹿なのかも知れないと考え出したら、さらに嘘空の世界が作られていってしまいます。

新しいハンダのサプライヤーさんともお会いしました。ハンダも深いんですね。この話はまた改めて。

帰りしなマークは涙腺がゆるゆるになって(ちょっとオーバーです)、『松原さんは私のいう話を本当に理解してくれる本当に少ない人』『本当に尊敬している』といってました松原さん。その日本のノウハウどこに行っちゃうの・・・・・・・・・


Posted by admin on 12月 16th, 2009 :: Filed under ユニット情報
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