fidelitatem sound のオーディオと音楽ブログ
ジャズとオーディオのニッチな世界

Markaudio Group 結晶 ニアフィールド2way スピーカー Duo60 BB (FPT-60GPB)

<自分で音を創造する
    スピーカーシステム>

 

約束の14:00 イギリス人は時間に正確です。携帯が鳴って『Hi Norio I just arrived ・・・』エレベーターのドアが開くと、マークと谷口さんが沢山の荷物を脇に抱えて立っていました。

今日は、システムテストの日です。

谷口さんの持ってきたカートンボックスの中には、いままで長い間設計を繰り返したスピーカーシステムDuo60(FPT60GPB(製造番号))の試作品が入っているはずです。そしてMarkのバッグには新しいAlpair12Pがあるはずです。カートンを開けながら試聴室の空気に『ぐぐぐっと』やる気が充満します。

さて、まずはDuo60のテスト開始です。
私 『うぉ、濃い音。このツィーターいいねぇ
日頃は『まだxxがxxだからね。むにょむにょ』とあまり良いことを言わない谷口さんが、何となく満足そうな表情をしています。

Mark 『Taniguchi san ! you did really really exellent job! This is fabulous

音のイメージは右の写真の色です???? 主観的過ぎるか!? 非常に音の色彩が豊で細部の表現がAlpairシリーズのメタルシリーズの良い所がコンデンスされている感じです。

1時間も聞いていると音が本当に生々しくなってきました。天才アンソニーのシンバルが宙に浮いて聴こえます。低域のボリューム感もずいぶん変わってきています。

このFPT60はAlpair6Mをベースに、新設計のツィーターを使いピアノフィニッシュの基本ボックスに艶消しのサブバッフルを付けています。

< 新設計のツィーター >
この新設計のツィーターはAlpairシリーズの混合マグネシュームアロイと同じ材質を使用して新しく設計した高音質ツィーターで、実は開発中にあまりに音が良いのでMark FenlonがMarkaudioのドライバーとしても販売したいと言い出して、単品販売も予定している本格的なツィーターです。

 

<5°のオフセット角度サブバッフル>

上から見るとよく解りますが、内側に5°の傾斜をつけたサブバッフルが取り付けてあります。これでバッフル板の厚みが十分取れ、鳴きやスピーカーの裏面の反射角と様々な効果が期待できます。また楽器のように変化する厚みが全域に良く鳴くサウンドに仕上がっています。

実はこのサブバッフルは取り外せる様になっており、誤ってユニットが痛んでも新品に交換が可能です。

 

<フロントバスレフ、リアバスレフ>

バスレフポートは前後で取り付け場所を変更できる様になっています。ニアフィールドでバスレフの風切り音が気になる方は後ろにセット、スピーカーの背面側が低域の拡散や反射に向かない場所にスピーカーをセットするときは前にと自由に付け替えができる設計になっています。

 

こうしたアイデアは、皆さんがご自分の部屋で最適な音質を追及しやすい様、ご自分のサウンドを作る楽しみを味わって頂きたいという目的からです。

部屋の音響特性、部屋の定在波、部屋の材質など環境により周波数特性や響き感など全く変わってしまいます。 また、普段皆さんがどのくらいの距離で音楽を聴かれたいのかにより全然音が違ってしまいます。特にニアフィールドで聞くケースも強く意識しています。

<可変長バスレフポート>

もう1つ音の調整として新しくMarkaudioのバスレフポートを設計しました。
30mmの拡張ポートが接続できるようになっており、例えば30mm長から30mmおきに、箱の内部の奥行の限界まで低域のチューニング周波数を変更できます。

 様々なテストをしていて改めて私自身が感じる事は、アンプやケーブル、CDプレーヤー、部屋で音ががらりと変わることです。相性と世間では言われていますが調整できないと『運』といえる部分もありますよね。

仕事がら知り合いのオーディオルームを訪ねたりするとせっかく良質のスピーカーシステムを購入しても本来の性能が生かせないケースを良く見かけます。もったいないですね!

PSA、MarkaudioFidelitatemの、Markaudioグループのエンジニアリングは、せっかく高品質のドライバーを設計しているのですから、メンバーが協力して、『チューニングできるスピーカーシステムを作ろう』と言うことになりようやく実現ました。今何種類かのクロスオーバーネットワークをテストしています。先週の日曜日はELLAのボーカルを何時間も聞いて堪能しました。心地よい音と思います。楽しみにお待ちください。

 

次回はMarkが持ってきたAlpair12Pの第1号機のリスニングテストお話をしたいと思います。

 

 


Posted by admin on 4月 19th, 2012 :: Filed under オーディオ一般